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David Fiucznski & Rufus Cappadocia/KIF
Kif Kif
デヴィッド・フュージンスキー (2003/04/15)
インディペンデントレーベル
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 スクリーミング・ヘッドレス・トーソスで個人的に超注目のギタリストとなってしまったデビッド・フュージンスキーのプロジェクト。はじめて奥さんと聞いたときの奥さんの感想が全てを物語っていると思う。

 「音楽って、何やっても良いんだね」

 フュージンスキーと並んで、「ルーファス・カッパドシア(チェロ)」と。ん、チェロってどういうことだ?と言うことで買ってみました。聞いてみたらそのチェロはちょくちょくと顔を出してはいるが、フュージンスキーのギターの影に完全に隠れています。ってか、フュージンスキーは好き放題やりすぎ。これでもか、と言うくらいギターが変態ギターが堪能できます。
 全体的にはフレットレスギターを存分に使い、中近東〜東洋(インド〜東アジア)的な音階を弾きまくります。曲によってはモロインドのフレーズをモロシタールの音色&奏法でやっていたり、かなり面白いです。フレーズの組み立て方とか、スケールアウトの仕方とか、ホント変態的じゃなくて天才的ですな。「こんなの聞いたことなーい」ですよ。とにかく、東洋的な響きを基本として、好きなように思う存分弾いている、と言った感じが伝わってきます。
 そのギターにチェロが絡んでくるのだけど、ちょっと影が薄いような(実際リードをとるパートも少ないのでは?)感じだけど、良い味だしてます。違和感なし。怪しげだけど情もあり、何となく懐の深さを感じるメロディーを要所要所で弾いています。5弦チェロというのを使ってるらしいのだけど、どんなヤツなんだろう。生音だけでなく、恐らくエレクトリックな音も出しているので、結構斬新な感覚です。チェロってロックというか、こういった音楽の世界ではめずらしいような気がします。少なくては私は初体験。バイオリンは特にプログレ界では良くあるけど。
 その個性的な2つのリードを支えるバックも強力。ファンキーで自由自在なドラム&ベースのリズム隊。リード隊の怪しさで埋もれがちだが、もの凄くカッコイイリズムやベースラインでもり立ててます。特にベースのファンキーカッコイイは極上品。さらにパーカッションがそのリズム隊に色を添えています。なんか、贅沢な感じがする。東洋系の音楽だからか、インドのタブラみたいな太鼓が随所で鳴っているのも良い感じ。
 タブラもそうだが、尺八の様な笛の音が出てきたり、確かブルガリアの民族楽器だと思うけど、合間にピッピピッピなる笛の音(?)が出てきたり、音階だけでなく、本物の民族楽器(シンセかな?)が出てきたりで、ホントに民族色豊かかつ先進的なアルバムとなっている。
 今年は、いろいろと民族音楽に手を出して聞いてみて、特にインドの、タブラやシタールがお気に入りミュージックになっているのだが、そういった音楽をバンドスタイルでやっている、まさに、こんな音楽聞きたかったーそのものの音がこのアルバムには詰まっていました。逆に言えば、民族音楽を知らなければ、タブラとかのキーワードは出てこないわけだし、このアルバムの楽しさを存分に味わうことはできなかったであろう。
 ただでさえ、フュージンスキーのギターは万人に受け入れられにくい、特異なギターであるし、さらに民族音楽、特に中近東・東洋は好き嫌いが分かれるだろうし、そういった意味では初心者には厳しいアルバムである。

 さて、はじめて聴いたときの奥さんの感想を書いたけど、もう一つ印象に残った言葉。

 「キンクリって難解だと思ってたけど、まだまだ甘いね」

 確かに、レッドまでのキンクリとちょっと通じるモノがあるかもしれなし、実際、このアルバムでもヘビーなパートは「レッド」や「フラクチャー」の後半盛り上がった部分のようだし、静かにフュージンスキーやルーファスが東洋フレーズを奏でるパートは「Night Watch」(「夜を支配する人」って邦題がお気に入り)の様な感じであるし。何しろ、太陽と旋律の時は弦(バイオリン)が正式メンバーであり、結構重要なリード楽器であった訳だし。両方とも、我が道を極めている感のあるバンドなので、優劣なんか付けられないけど、比較するには面白い対象かもしれない。ま、フュージンスキーの基本はファンクなロックとジャズであるわけだし、やっぱり全然違うのだけど、そういう聴き方も良いかな、と思った。

 スクリーミング・ヘッドレス・トーソスとこのアルバムのおかげで、フュージンスキー界隈の音源を集めることに決定だな。懐さむっ。

KIF
(2003)

1. Mektoub
2. Phrygianade
3. Chinese Gogo
4. Prayer for My Father
5. Roxy Migraine
6. Purple Vishnu
7. Slapbow
8. Gaida
9. V'smachte
10. Lullaby for Che

David Fiucznski(fretted and fretless guitar, bass)
Rufus Cappadocia(5 strings cello)
Gene Lake(drums)
Tobias Ralph(drums)
Daniel Sadownick(perc)
Matt Darriau(kaval, clarinet, gaida)
Matte Henderson(program)
Lian Amber(vo)



Amandala
David Fiuczynski's Headless Torsos/Amandala


Jazzpunk
David Fiuczynski/Jazzpunk


Black Cherry Acid Lab
David Fiuczynski/Black Cherry Acid Lab


Lunar Crush
David Fiuczynski&John Medeski/Lunar Crush
ジャズ | Trackback:(0) | Comments:(0)
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